建物の壁を緑に!壁面緑化の3つのメリット

壁面緑化ってどんなもの?

近年新しく建てられた建物の壁面に植物を育てる設備がついているものをよく見かけるようになりました。壁面緑化とは、建物の外壁を植物で覆うようにする施工法のことです。日本でも地球温暖化の影響により夏の酷暑が特別なことではなくなってきています。それに加えて、都市部では道路やコンクリート建造物による反射、エアコンなどからの排熱の影響でヒートアイランド現象が発生し、快適な環境が失われつつあります。そのような状況を少しでも緩和するために取り入れられている方法の一つが壁面緑化です。壁面緑化は、壁面にワイヤーやネットなどを張り巡らせて、ツタ植物を這わせる方法が多いです。他に、逆に屋上からツタを垂らして這わせるもの、壁面にポケット状の棚を作って、棚ごとに植物を育てるものなどもあります。

壁面緑化をすると得られる3つのメリット

壁面緑化で得られるメリットは主に3つ。まず、1つ目のメリットは、建物の室内の温度を抑えること。壁が植物で覆われているので、物理的に太陽熱が遮られ、それに加えて植物が排出する酸素の層によって断熱効果も生まれて、二重の意味で熱を遮ります。その結果、建物の中が壁面緑化なしの状態より低温に保たれます。2つ目のメリットは、建物内の高温化を防ぐことで、エアコンを強くかける必要がなくなること。電気代が抑えられるばかりでなく、室外機からの排熱も少なくすることができるので、ヒートアイランド現象対策にもなります。3つ目のメリットは、冬も温かいということ。猛暑対策ばかり注目されがちな壁面緑化ですが、常緑性の植物を使えば冬の間も葉が茂っています。夏に熱気を遮った断熱効果は、冬にも冷気を遮る効果を生み、室内から熱が逃げるのも防ぎます。

壁面緑化は、車の排ガスや酸性雨からのダメージを防げることや、周辺からの見栄えが良くなるといった利点があります。